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桜襲

  • 執筆者の写真: Misaki
    Misaki
  • 2018年4月24日
  • 読了時間: 2分


やっと やっと やっと!

数ヶ月前から創りたくて仕方なかった

作品ができました。

(まだ裏打ち前ですが)


今回はファーストインスピレーションで

完成されてしまっていたので

点描はなしで。


その分、書・額・サイズなどの

仕上げ方にはとてもこだわりました。


今回の作品テーマとなった日本語は

作品名そのままの【桜襲(さくらがさね)】。

この言葉、聞いたことはありますか?


昔々の日本、

平安時代あたりの貴族の女性達は

季節を感じ ファッションとしての楽しみで


単(ひとえ)というお着物の上に

様々な色合いの

袿(うちぎ)といわれる薄い衣を重ねて

グラデーションに見せたり

季節やシーンにあった色を合わせて

着ていました。


その衣をかさねた様々な色合いのことを

襲色目(かさねいろめ)と言います。


その様々な色目のひとつが、

この桜襲です。


桜襲といっても、

多くの合わせ方があるのですが

その多くはピンクのグラデーションです。


様々な色合いを調べつつ、

わたしの直感で美しいと感じた

ピンクのグラデーションを

背景の画用紙で表現してみました。


そして、袿は少しずつ 少しずつ

その衣をずらしてかさねることで

美しい色合いを表現するので


作品としても、

画用紙の大きさを少しずつ変えて、

美しいグラデーションに

見えるようにしました。


そして書でも櫻をかさね、

青墨を使用して淡く 優しい雰囲気のある

作品を表現してみました。


こちらも、パリに出展する予定です。

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© 2018 by Misaki Tsuchiya

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