花舞小枝

こちらも先日ご紹介した作品と同様、

額装以外はかなり前からできていましたが

昨日ようやく額の絵付けも完了！

こちらは書のイメージ画として

ご依頼いただいた作品で、

お客様のイメージで すぐ

この言葉+濃いピンクが浮かびました。

この作品名は、そのまま

【花舞小枝(はなまいこえだ)】と読み

新潟県十日町市の

織物工業協同組合によって

日本の伝統色をもとに選定した誕生色で

この花舞小枝は4月の誕生色です。

この色は、実はピンクではなく

花を支える小枝のような、

黄色がかった茶色を表します。

この元にした要素から考えると、

本当はピンクを使うことは間違っているのですが

わたしの中で、どうしてもその方のイメージが

【花舞小枝という言葉 と 濃いピンク】で

出来上がってしまっていたので

今回は独断でこのような仕上がりにしました。

花舞小枝の、

「舞」という字をシンプルに一文字だけ書き

文字の中心部分が柔らかいオーラを

放つようなイメージで淡墨で点を書き

他の文字の「花」「小枝」を

額装で表現しました。

春の花+小枝でわたしが

すぐ浮かんだのは梅です。

梅って花そのものだけでなく、

小枝部分も主役級に

目立っているよなあと感じて

それをそのまま非対称に額装として

絵付けました。

落款が小さいものがなく

大きくなってしまったことだけが

少し心残りですが、

仕上がりとしてはまた 新しいタイプの作品を

創ることができたと思います。